こんにちは、Nはしです。
元漫画アシスタントでして、創作関連の発信をしています。
アナログで漫画を描く時は、トーンというシールを使って、グレー部分を作り出します。
前回は、トーンを削ってつくる、「ぼかし」という効果を紹介しました。
今回は、トーンフラッシュの作り方を説明します。
トーンフラッシュ・ダイジェストgif
これがベタフラッシュ
これをトーンでやりましょう。という効果です。
では、トーンフラッシュのGIFアニメでやっている事を、ひとつひとつ解説していきます。
トーンフラッシュ 手順
1.用紙に、フラッシュのアタリを下書きで描く
中心の点を決めて、円の下書きを描いて、大体の大きさの目安をつくります。
下書きなしで綺麗な円形風につくるのはプロでも難しいので、やめときましょう。
綺麗な仕上がりには、しっかりした準備が重要ですし、逆に言うと準備さえしっかりしておけば、初心者でも割と出来るはずですので。
上にトーンを貼ってしまうため、削り終わった後に、下書き線に消しゴムをかける事は出来ません。
ここは印刷に映らない青のシャープペンの芯がオススメです。
シャープペンの芯についてはこちらの記事で。
2.カッターでフラッシュを削っていく。
早速削っていきます。
金定規を使って、中から外に向かってカッターで削っていきます。
・POINT
カッターで直線をひく時は、必ず金定規を使います。
普通の定規を使ってカッターで直線を切ると、定規が傷ついて使い物にならなくなってしまいます!ご注意を。
(一番下に商品リンクあり。)
下書きの中心点を中心に、シャッシャと削っていきましょう。
ここから先は、大変ですが、割と作業としては単調です。
トーンのフィルム部分を傷つけないように、印刷されたドット部分だけを削っていきましょう。
どんどん削ります。
ひたすら削ります。
半分。
トーン少し浮いちゃってますね。
これはダメな例なので、こうならないように、トーンヘラでしっかり定着させましょう。
もう少し
一回りしました!
真ん中と外側のはみ出しを切り取って、完成です!
トーンフラッシュに使ったカッターの刃、計12枚。
今回のトーンフラッシュをつくるのに、これくらいカッターの刃を折っています。
割と多めですよね。計12枚くらいです。
「そんなに折るの?!」
と思われるかもしれませんが、トーンの削りの作業では、本当にすぐカッターの刃は切れなくなってしまいます。
なにせ、薄さ1mmくらいのフィルムに印刷された、ドット部分のみを削るという意味不明な 繊細な作業ですので、カッターの切れ味は重要なのです。
切れ味が悪くなったらすぐ折ってしまう癖をつけましょう。
カッターの刃の折り方はこちらの前回記事でどうぞ。
トーンフラッシュのコツ。
コツとしては、やはり削る時に力が入ってしまって、トーンを傷つけてしまいやすいので、そうならない力加減を自分で探す事かなと思います。
金定規に沿ってカッターで力を入れず削る、というのがまず難しいのです。
特に最初は、金定規を使っても上手く滑らなかったりするので、よくひっかけてトーン表面を傷つけてしまうと思います。
(なんとか見られる程度に仕上げましたが、私の今回のトーンフラッシュも、割と傷つけています、、。)
カッターに入れる力は、こればっかりですが、慣れで覚えて行くしかありません。
試行錯誤してみてください。
でも、一本シャッと綺麗に出来れば、後はそれを根気よく並べていくだけですね。
いきなりフラッシュの形にしようとせず、まず一本綺麗に削れるようになれば、出来るはずです。
トーンフラッシュやぼかしが上手につくれるようになったら、トーン作業はほぼ出来ると言えます。
難易度割と高めなので、焦らずチャレンジしてみてください。
↓定規をダメにしないためにも、必ずカッターには金定規を!
↓今回の私のトーンフラッシュのように浮かせないために、しっかり定着が大事です。