こんにちは、Nはしです。
元漫画アシスタントでして、創作関連の発信をしています。
漫画のグレー部分は、アナログの場合、トーンを使って作り出されています。
トーンとは、↓こんな感じのシールです。
拡大すると、ドットが並んでいます。
漫画のグレー部分も、よく見るとそうなってますよね。
そんなトーン、使い方としては主に以下の3つです。
1.切って貼る
2.カッターで削って効果を出す(トーンフラッシュ、ぼかしなど)
3.重ね貼りをする
本日は、1.切って貼る の部分をご紹介していきます。
1.カッターでトーンを切って貼る。手順
手順としては、割とシンプルです。
1.トーンをはりたい範囲より少し大きめに切り取り、剥がして原稿に貼り付ける。
2.いらない部分を切り取る
3.トーン用のヘラで用紙に定着させる
↑のヘラで、貼り付けたトーンをこすって用紙にしっかりくっつけます。
トーンの手順は簡単だけど、実際やると、、。
といっても、最初は難しく感じると思います。
だって、トーンをここ(帽子)に貼りたいとして、
カッターで切るのは、もちろん帽子の線に沿ってですね。
実際に紙でみると、幅1~2mmとかなんです。
ニャンだってー
漫画を描く人にとっては当たり前ではあるんですけど、
「え?この幅で切れって?え?」
そして頑張った結果、トーンと共に原稿をくり抜きました。
幅が1~2mmのうえに、原稿の上にのっている、
用紙は傷つけない!!!
力を入れ過ぎなければいいだけなんですけど、最初は力加減がわかりませんので、、。
慣れれば自然に出来るようになりますが、
カッターについて
↑Nはし使用カッター
カッターは100均などの安いものではなく、
安いものだと持ち手とカッターの刃の間に隙間があって、
安定感で全然作業効率が違うので、
トーン専用のトーンカッターというのも売っていますが、Nはしに
それで割と十分かと。
カッターの切れ味はすぐ落ちる。トーン作業に必須なカッターの刃の替え方
意外と知らない方も多いのではないかと思いますので、一緒にカッターの刃の替え方を載せておきます。
刃は結構すぐ切れ味が落ちますので、都度替えながら使用します。
カッター下部分を取り外します
刃には折り目がついています。
折る分の1目盛分だけ出します。
カッターの後ろの黒い部分を見ると、刃を挟む隙間があります。
ここに刃をはめると、安全に折る事が出来ます。
ここにダメになった部分をはさんで、
パキッと折ります。
初めてやると本当に折れるのか、飛んでこないか怖いです。
でも、そんなに難しい事ではありませんので、思い切ってパキッといきましょう。
ただ、隙間にちゃんと入れないとカッターの折り目じゃないところで折れてしまったり、指を傷つけてしまう時があるので、気をつけましょう。
折った刃は市区町村の捨て方に従って捨てます。
テープで囲むと危なくありません。
トーンとカッターまとめ
「絵を描く」という言葉を聞くと、「=線をひく」と考えがちですが、実際にはこのようにカッターや、シール(トーン)など様々な道具を使っていきます。
カッターをここまで使う事は普段あまりないと思うので、最初はやりづらいと思いますが、何事も慣れ。
数をこなす事で解決します。
最近はデジタルが多数派ですが、今回のようにトーンをしっかり使えば、デジタルに劣らない仕上がりの作品をつくる事ができます。
(元々漫画はアナログでつくられていたので、当たり前といえば当たり前です)
次回はもっと仕上がりがそれっぽくなる、トーンの「削り」をご紹介します。
削りは結構難しいので、まずはカッターの使い方に慣れていく事が必要です。
今回の「トーンを切って貼る」が確実に出来るように、練習してみてくださいね。