プロは一体どうやって描いてるんだろう?
この記事はこんな方におすすめ
- アナログで漫画効果の集中線を描けるようになりたい。
- どうやってプロの現場で集中線が描かれているのか知りたい!
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この記事では、集中線の描き方をご紹介します。
キャラとかものに目をひかせるための効果。
どーん!としたコマで読者の目線を集中させる時、コマに勢いとかインパクトを持たせたい時に使うコレです。
読む時って、想像できませんよね。
こんなのをまさか一本一本描いてるなんて
では、一本一本描いていきましょう!
集中線を描こう。
使用道具:丸ペン
絵柄によりますが、効果はキャラクターの線より細いものの方がキャラクターを際立たせる事が出来るので、細い線で描ける丸ペンを使用します。
↑の記事で紹介している「入り」「抜き」が今回も重要なので、一読しておくといいかと思います。
集中線の中心に点をうつ
集中線を入れたいコマに、自分のイメージに合うように中心の点を描きます。
余談:
私が手に入れた古めの漫画教本には
「中心に画鋲を刺す」
とあったので、最初はその通りにやっていました。
でも、原稿に穴が空くし、シャープペンシルで中心の点を描くだけで十分。と分かったのでしなくなりました。
アシスタント先でも画鋲を刺している人はいなかったので、大丈夫です。
(- -)b
線先がなんとなく円を意識すると綺麗に出来るので、円の下書きもします。
その中心の点に向けて、線を引いていきます。
シャッと、線先が細くなる”抜き”をしっかりする事。
↓線をひく時はこれをしながらしましょう。
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線をひきます。
(いきなり手についたインクで原稿を汚すミス!最後に修正します。)
今回のこれ、終わってから線の数を数えて見たら丁度100本でした。
これから99本ひいていきます。
所要時間約30分程度。頑張ってください。
ひきます。
最終的に、少し遠目で見た時に集中線の先がなんとなく、
下書きの円っぽく、かつジグザグしている事
をイメージしつつ作っていきます。
細部を作りながら全体像をイメージしつつ作業を進めます。
ドンドンひきます。
折り返し地点
ひき終わり。
下書きを消しゴムで消し、汚れをホワイトで消します。
完成です!
・POINT
バランスが多少崩れたり、ミスで修正する事になっても目立ちにくいように下部分から描き始めています。
どこからでも決まりはありません。
写真は全部正位置で撮りましたが、描く時には紙を動かしています。
描きやすいように、紙を動かしつつ作業しましょう。
集中線+オプション
ちなみに、キャラクターの上に重なるように集中線を入れる場合も多いと思います。
そんな時は、以下の記事のように集中線の周り1mmくらいホワイトで抜く作業をしておきましょう。
しなくても問題はないのですが、キャラクターの線と被って画がうるさい時は、この作業をすると画面がスッキリして見やすくなります。
集中線の描き方・まとめ
集中線も観察してみると色々種類があります。
全部大体同じ長さで出来ているもの(手塚治虫さんとか)
最近だと、ランダム感のあるものが主流です。
コツとしては、線の長さにメリハリをつける事です。
1〜3本くらいでひとまとめ、なんとなく ツノ? みたいになっているイメージといいますか
それでジグザグをつくっていくイメージをすると、それっぽくなります。
多少勢いをつけて、先が細くなるように一本一本線を綺麗にひきましょう。
私は最初の頃の作品で、
「集中線一本一本に魂をこめてやる!」
と意気込んで作業しました。
でも、さすがに全部に魂こめるには線が多すぎて死にそうになったので、あまり魂をこめなくても大丈夫です。
やり方さえ覚えれば、魂はこめなくてもちゃんとその形になります。
魂はキャラクターとかにこめときましょう。
集中線は割と使いやすい効果ですし、描けると少し漫画っぽさを出せますよね。
比較的簡単に描けるので、是非チャレンジしてみてください。