こんにちは、Nはしです。
元漫画アシスタントでして、創作関連の発信をしています。
絵を描きたい!と思ったら、
「遠近法」(パースとも言います)
というものが気になってくると思います。
紙や、ディスプレイ上などの平面上で
・ものを立体的に表したり
・遠くにあるもの、近くにあるものを描き分けたり
そんな表現をするには、遠近法を理解しておく必要があります。
絵で仕事をするには必須のスキルです。
↑これとかも遠近法に則って描き起こしをしていますよ
遠近法には法則があるんですが、いきなり上の絵でやっている事を全部理解するのは、さすがに難しいかと。
そこで、本日は大雑把に
「遠近法の最初にこれ分かっておくといいよ」
というポイント2つをご紹介します。
↓この2つ。
!POINT
・大きさ
・色の濃さ
なんと、この2つだけでも、なんとなく遠近法が使えます。
関連記事 ↓大体分かる方は本格記事へどうぞ
背景パース(遠近法)①全てが集まる“消失点”を実際の写真から出してみた!
背景パース(遠近法)②ミステリー!なぜ消失点が増えるのか?!
背景パース(遠近法)③全ての消失点はアイレベル上に出来る!!
大体の遠近法で遠くと近くを描き分ける①大きさ
ここにイラストがありますね。Nはしの落書きです。
ちょっとこれを元に説明してみます。
これを見て、位置関係を理解できると思うんですけど、
大雑把にこんな感じですね。
カメラから見て、
1.男の子
2.女の子
3.おじさん
の順にカメラに近いです。
なんでこういう風に感じるかというと、
・近くのものは大きく見える。
・遠くのものは小さく見える。
この法則に則っているからです。
この三人の身長的には、真ん中のおじさんが1番背が高いのですが、画面の割合的には小さいですね。
その理由は、1番カメラから遠いからです。
三人ともカメラから同じ距離で並ぶと、ちゃんとおじさんが1番大きくなります。
人間の目には、遠いものは小さく見えるのです。
なので
・近くのもの=大きく描く。
・遠くのもの=小さく描く。
これだけでもなんとなくそれっぽくなります。
大体の遠近法で遠くと近くを描き分ける②色の濃さ
違いが分かるでしょうか。
2枚目、おじさんの存在感が薄くなっていますね。
1枚目もイラストレーションとしては悪くないですけど、遠近感的には2枚目の方が立体的に感じませんか?
手前の男の子の近さが際立ちます。
法則2つ目が
・遠くのもの→色が薄くみえる
・近くのもの→色が濃くみえる
です。
空気遠近法と言います。
遠くのものは、距離があるのでその分空気の層があり、若干薄くみえるのです。
遠くの山とか、少し色が薄めに見えたりしますよね。
距離の分の空気の層で、そう見えます。
上のおじさんはそこまで離れてませんけど、極端に表現することで、見る人に位置関係をわかりやすく伝えることができます。
「絵は対比で表現する」
なんて言葉もありまして、極端にデフォルメで伝えることが出来るのがイラストレーションの、写真にはない強みなのです。
どんどん強調していきましょう。
遠近法は難しそうだけど、理解すればその通り描くだけ
遠近方にはもっと具体的な方法も、もちろんあります。
線が多いので、
「なんか難しそうなんだけど。」
と思われるかもしれませんが、理解さえしてしまえば、その通り線をひいていけば必ず遠近感が出るので、実はそこまで難しくないと私は思ってます。
「上手くなりたい!」
と思う方はやれば必ず描けるようになるので、まずは今回のこの2つのポイントを理解してみてくださいね!
まずはここからです。
関連記事
背景パース(遠近法)①全てが集まる“消失点”を実際の写真から出してみた!
背景パース(遠近法)②ミステリー!なぜ消失点が増えるのか?!