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こんにちは、Nはしです。
元漫画アシスタントでして、創作関連の発信をしています。
↓こちらの記事で、綺麗なイラストや漫画には線が重要だとお話しています。
綺麗な線は、入り抜きの他に、線の滑らかさも重要です。
・まっすぐなところはまっすぐ
・曲線は滑らかに
単純ですが、これが出来るとかなり綺麗に見えます。
本日は、そんな時に便利な定規を三種類紹介していきます。
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漫画で綺麗な線をひくための定規①直線定規
Nはし私物の直線定規
直線の定規。
コマ割りのコマもこちらを使って描きます。
細かいのを描く時は短めの(15cm)、枠線をひくときは長いの(30〜45cm)など、使い分けます。
直線定規ならなんでもいいのですが、インクを使う時は↓こんな風に段差があるものを使用。
↓使う時はこんな感じ
定規を裏返した状態で使います。
こうする事で、つけペンのインク部分に定規が触れません。
裏返さないで使ってみると、ベタッとたちまちインクがにじんでしまいます。
・ひっくり返して使ってもにじんだり、少し触っただけですれたりしてしまう場合
そういう時は大体線が太く、インクを置きすぎている場合が多いです。
つけペンに付けるインクの量を調節したり、力を入れすぎないようにして、原稿に無駄ない量のインクで描く感覚を探しましょう。
・色がついてるおしゃれな定規を使いたい!
たしかにおしゃれです。
でも、透明な定規は描いている時に下の絵が見えるのです。
そんなわけで、透明な方が実用的ではあります。
漫画で綺麗な線をひくための定規②三角定規
Nはし私物の三角定規
三角定規です。
直角に線をひくために使います。
背景を描く時などは、ほぼ常に持っています。
描き込みしたい場合は、練り消しとセットでよく使う道具です。
インクで使う時は↓こうなってるものを。(直線定規と同じです。)
三角定規を使って平行な線がひけないと、パース(遠近法)を使うのはほぼ不可能。
パースでは平行に大量の下書き線をひいたりします。
多用するので、基本ほど丁寧にいきましょう。
漫画で綺麗なせんをひくための定規③雲形定規
Nはし私物の雲形定規(年季入ってます)
漫画家の道具っぽい雲形定規。
滑らかな曲線部分を描く時に使います。
下書きの曲線に一番近い曲線を探し出して線をひく感じです。
自分が欲しいカーブを探し出すのに慣れましょう。
カーブとカーブを繋ぐ時、どうしても完全に綺麗には繋がらないので、ホワイトの腕が試されます。
漫画で綺麗な線をひくための定規④円形テンプレート
円形を描くときに使うテンプレートです。
正円と楕円二つ持っておくと大体の事に対応できます。
簡単そうですが、テンプレートに沿って描くときに、綺麗に円をつくるのは結構難しいです。
(描き始めと描き終わりの線を綺麗につなぐところ)
これも慣れでなんとかなります。
ダメならホワイトの腕をあげてなんとかしましょう!
綺麗に仕上がればよいのです。
漫画で綺麗な線をひくための定規・まとめ
代表的な三種の定規+テンプレートでした。
定規が上手く使えるとラインが綺麗になるので、絵もピシッと締まります。
定規を使って線をひくという単純な作業ですが、やってみると難しいですし、時間もかかって面倒でもあります。
(Nはしは最初、直線定規でまっすぐ線をひく事すら難しく、無力感に絶望しました)
でも、こうした地道な作業が美しい漫画やイラストをつくっています。
慣れると単純作業ですし、やれば綺麗に仕上がりますので、根気よくやりましょう!
是非定規に慣れて、滑らかな美しいラインの絵を描いてみてください。
綺麗に仕上げられた自分の絵をみると、疲れもふっとびますよ。